カタクリの花
父がヒマラヤに行くとか行かないとか。。。
頂上まで登るんじゃなくて
間近で見れるベースキャンプまでだと思いますがね。
自然や山の好きな父は登山が趣味で
定年退職してからは山小屋でアルバイトしちゃうほどなんですが
父には昔からの山友達がいました。
家族ぐるみでお付き合いしてたので
私も一緒に山に連れて行ってもらったりしてました。
(歌詞が間違っていたらすいません。)
「雪よ、岩よ、我らがやどり
俺たちゃ 町にはすめないからに」
題名も知りませんがこんな歌を口ずさみながら
いつか一緒にヒマラヤに行こうな!
そんな約束をしているようでした。
子供の私が見てもとっても仲良しでした。
でも私がまだ学生だった時でしたが
その方は若くして亡くなりました。
父の悲しみは私にはどれほどだったかわかりませんが
そんな悲しい出来事から何年か経ちました。
その方にはこれまた山好きの弟がいます。
その弟さんとも一緒に登山に行ってますので私も
知らない方ではありません。
性格は似ていませんが声がそっくりで
電話だと私には区別が付かないほどでした。
その弟さんは当時アウトドアショップを経営していて
登山のツアーの企画もしていました。
その企画の一つに「ヒマラヤを眺める?ツアー」と言うのがあって
父はそれに参加することにしたのです。
現金一括主義?の父はそのツアーの費用数十万を
「ぽん」と支払い「いよいよ行くぞ!」と張り切っていました。
が、
その数日後
その弟さんが遺書のようなものを残し
いなくなってしまったのです。
奥さんとも離婚し、お店の経営がうまく行かず謝金が膨らんで
どうにもならなくなってしまっていたそうです。
父は探しに出かけました。
どうやって探し当てたかは知りませんが
山好きには山好きの心当たりがあったようです。
その当時携帯電話はありませんでしたから
公衆電話から
「今から家につれて帰るから
けして彼を責めたりするなよ。」
その弟さんが家にやって来ました。
青白い顔をしてしょんぼりしていました。
もう夜中でしたが
母はカレーライスを出しました。
父も母も席を外しているときに
その弟さんが私にボソッと話しかけてきました。
「カタクリの花って知ってるか?」
「とっても綺麗だぞ。」
「食うと、うまいんだ。」
「。。。 このカレーも うまいな…。」と
涙ぐんでいました。
そんなことがあってから
父の口からしばらく「ヒマラヤ」と聞くことは無くなりました。
が
また最近、ヒマラヤブーム?のようです。
2人の夢が叶うといいね。
あ、3人か。
Happy Father's Day!
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今日の記事、じ~んと胸に響きました。
返信削除唄は懐かしい 「雪山讃歌」 ですね。
雪よ、岩よ、つい唄ってしまってました。
うちの知り合いにも山好きが沢山いますよ~。
うちの夫は魚のいない山には興味が沸かないようですけど。
渓流釣りが大好きなんです。
ヒマラヤがブームなんですね。
お父さまにとっては特別なヒマラヤ行きになりますね。
あ~カタクリの花ってほんときれいでした。
でも食べたことはないですけど。
cocorokkさん
返信削除訪問、コメントもありがとうございます。
「雪山讃歌」と言うんですね。始めの歌い始めは山ではなく雪でしたか~。訂正しておきます。(感謝)
渓流釣り いいですね~。
ヒマラヤ 夢がありますよね。山が好きな方には特別な山なんでしょうね。
カタクリ 綺麗ですよね。写真が無いのですが。。。
私も食べたことは無いです。(笑)
素敵なお話ですね^^
返信削除きっと山好き同士つながる何かがあったのですね。
お友達が弟さんのところまで
導いたのかもしれませんね。
ヒマラヤ、楽しい旅になるといいですね(*^_^*)
カタクリのお花って知らないです~。
berryさん
返信削除訪問、コメントもありがとうございます。
父は人の弱さを知る人でとても優しいのです。
山好きの方って「山が好き」とわかると全然知らなかった同士でもすぐに仲良くなれてしまうみたいですね。
そんなつながりを今も大事にしているようです。
ヒマラヤ まだ正式に行くと決まったわけではないようですが、また「行くぞ~!」と張りきりっているそうです。
いろんな思いが重なっているのだと思います。
カタクリの花 山に咲く花でピンクでスラッとした花です。写真が無くてすいません。。。(汗)