陶芸窯始動テスト (Cone fire test)
今日は陶芸窯の話。。。
初めの写真は窯の温度を測る目安になるコーンと呼ばれるもので
左から Cone 06, 05, 04 と並んでます。
(見た目は3つとも同じだけど一つ一つ違うのよ。笑)
かなりマニアックな話になるけどさ、聞いてよ~。(笑)
この写真のコーンも種類が沢山あって
自分の目指す温度に最適なものを一つ一つ(一箱づつ)オーダーして
この3つを選びました。
最近我が家に迎え入れた中古の陶芸窯
古いタイプの窯でもう同じ型のものは売ってないし
取り扱い説明書も付いて無くて
しかも釜を全く取り扱ったことがない私。。。(汗)
窯の電気工事をしてくれた方にも言われたよ
「このタイプの窯を使ったことがあるの?」ってね。
で、「いいえ。これから勉強します。」って言ったら
「。。。?!」
無言で目を見開かれちゃった。。。(笑)
ですよね~。
窯を独学で学ぶのって相当のチャレンジャーか変人よ。
でもね、
この数週間、電気釜について相当勉強(ネットや本で)してます。
学生だった時より勉強してるよ。(笑)
で、
とにかく始動テストをしない事には始まらないので
まさに祈りながら?
震える手でコントロールパネルを操作しました。
しばらく使ってなかった窯だから何か不具合が起きるんじゃないか?
温度が上がって来なかったらどうしようとか
上がり過ぎて止まらなかったらどうしようとか?
どうか爆発しませんように。。。ってね。(笑)
まずは最初の写真にもあったコーンを棚一段ごとにセット
3つのコーンの融け方で目標とする温度になったかの目安になります。
またこうしておくことで窯の中の温度が均一か、
又は温度差がある場合はどの段が一番高温になるのかがわかるのです。
(今回はほんとに初めの温度テストなので作品は入れず、空焚き状態。)
では、テストスタート!
。。。
今回は温度がちゃんと設定温度になるかのテストなので
約4~5時間でコーン04(アメリカ表示の華氏1941℉)まで
一気に温度を上げる設定にプログラミングしました。(摂氏だと約1060℃)
スタートしてから約3時間経過。。。
温度計は1782℉を示してます。
おおお~!来てますね~。調子いいんじゃないの~!
覗き穴を開けて見てみるとすっごいことになてるよ~。
そして無事にコントロールパネル上では目標温度まで到達しました。
ここからが長い。。。
まだ窯の中は熱々なので徐々に温度を下げていきます。
覗き穴を全開~
蓋の隙間からもマグマのようなオレンジ色が見えます。
おお~!凄~い!
(多分、あんまり肉眼で見たら目に良くないかもね。)
そして丸一日かけてゆっくり冷まして
150℉(約65℃)まで冷ましたらやっと窯を開けます。
気になる温度テストの結果は。。。
完璧でしょ~!
(左がテスト前、右がテスト後)
目的の温度に到達すると折れ曲がります。
左からCone 06, 05, 04で、全部が倒れてないと温度が低すぎ
全部が倒れると温度が上がりすぎ、
段階を追って倒れているのが丁度いいんです。
始動テストは大成功♪♪
次は実際の作品を入れての素焼きテスト
上手くいけば、釉薬をかけての本焼きテスト
粘土の種類も何十種類もあるし
粘土と釉薬の相性のテスト
釉薬の調合や組み合わせテストと。。。
果てしなくテストは続きます。(笑)
まぁ陶芸を語る時にこんなことを言いますよね。
「練り3年、ロクロ6年、窯一生」
ほんと、そんな感じだね~。
とにかく、一歩前進!!
感謝
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凄い。いいね。
返信削除コメントありがとうございます。
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